若草山焼き【もっと知りたい人へ!】見所やアクセス方法をご紹介★
奈良の冬の風物詩、若草山の山焼き。
ここでは若草山焼きの見所、アクセス方法などを「少し突っ込んで」ご紹介します!
【ざっくり】若草山焼きとは?見所は?
奈良の象徴・若草山にぶわっと火をつけます。
見所①結構見ごたえのある冬の花火(^^
見所②春日大社や東大寺などが参加し、まさに神仏習合!(^^
見所③地元消防団の皆さまがカッコイイ(^^
日程は?
毎年1月の第四土曜日に行われます。次回2018年は1月27日です。
雨天時は翌日日曜日に延期。ちなみに小雨決行し全然燃えなかったことがありましたが、そのときは日を改めて焼いてました(笑)
どうして山を焼くの?由来は?
どうして若草山の山焼きをするのか?諸説ありますが、公式パンフレットに掲載されていたものをポップに紹介します。
「若草山には古墳があって、そこの幽霊が『1月中に山を焼かないと大変なことになるぞ~』と言ったらしく、毎年毎年放火されちゃって困っちゃう。放火をさせないために、じゃあこっちで焼いちゃえ~!ということでご近所の春日大社や東大寺や興福寺の皆で焼いてるよ」
宗教的な理由ではないところが面白いですね。
会場まで行く場合の交通手段は?どうやって行けばいい?
(一般的な)山焼き会場までのアクセス
JR・近鉄奈良駅から奈良交通バス市内循環外回り「東大寺大仏殿・春日大社前」下車。山麓まで徒歩約15分。
となっていますが、私がお勧めするのは「行きは徒歩でゆっくりと。帰りはバスで駅まで。」です。
駅から奈良交通バスを利用する方法が一般的ですが、かなり残念なことに、この日は特に超満員の上、道路状況により全然進みません・・・!歩いて行った方が早い場合があるのです。
近鉄奈良駅から山焼き会場までは2kmほど。
この距離は、「元気な方は徒歩で往復可能」という感じです。時間にして20分~30分。有名な興福寺や鹿の集団など、奈良らしい風景を楽しめる道のりでもあるので、お時間があれば是非歩いてみていただきたいです(^^)
ただし行きはちょっと登りです・・・
お車での移動はかなり困難です。当日は交通規制がかかる上に結構混雑します。
徒歩が難しく、さらに「どうしてもバスで座りたい!」という方は、必ずJR奈良駅から乗ってください!そして、座れるバスが来るまで待ちましょう。(停留所の順番がJR奈良→近鉄奈良→目的地のため)
でも覚悟して乗ってください。車内混雑しますし、全然進まない。さらに、老若男女多様人種の方々が乗車します。これはこれでストレスが大きいです。。。
帰りは皆さん三々五々帰路へ、という感じなので、それほど混雑しません。ただし交通規制が敷かれているので、終了後少し待つか、歩く必要があります。
会場に行くのは大変!会場以外の人気スポット・穴場スポットは?
奈良は高い建物がないので、市内各所で山焼きを見ることが出来ます。ここで人気のある見物スポットをいくつか紹介します。
・奈良公園
若草山から程よい距離にあるので、山も一望でき花火も大変よく見えます。
広ーいので、場所取りにも困らないと思います。良い写真を狙っている人は早めに来て、良いポイントを探しまわりましょう!
・飛火野
春日大社敷地内の、素敵な原っぱ。昼から行われている「大とんど」の会場でもあります。こちらも広いので、よく見えるポイントを探しましょう!
風向きによっては「大とんど」の煤が降ってくるので注意。あと、鹿の楽園でもあります。
・平城宮跡
若草山から少し離れた、かつて平城京があったらしい歴史ある原っぱ。
若草山がめちゃくちゃよく見えます!
こちらは近鉄大和西大寺駅から徒歩15分ほど。鹿がいないので、フンの心配がありません(^^♪
・(とはいえやっぱりオススメ)若草山麓(山焼き会場内)
何といっても山焼きに迫力があります。バチバチと音を立てて草木が燃える様子はここでしか味わえません。ここは普段は入山料がかかるエリアですが、この日は無料。さらにこの時期は閉山中なので、特別な感じがしていいです(^^♪ ※限られたエリアしか開放されていません。残念なのは、花火を見るとき見上げなくてはいけないため首が痛いこと。そして寒い・・・!
暮れゆく奈良を見れる良い場所です(^ワ^)
若草山からの眺めです。
持っていくと便利な物はありますか?
以下の物を推奨します。
・最大限の防寒具
・汚れてもいい靴
・新聞紙(ブルーシート代わり)
昼間暖かくても、夜めっちゃ寒いです。気を付けてください。
なぜ靴が汚れるのか、なぜブルーシートではいけないのか。それは鹿のフンが至るところに散らばっているからです(・・;)ブルーシートを持って帰ることを考えると、折り畳んで屋台のゴミ箱に捨てられる古新聞の方が気分がいいと思います。
花火、点火以外にもこんな見所が!
・春日の大とんど
同日の午後より、春日大社敷地内の「飛火野」で行われているすんごい焚き火。お正月に持ち込まれた古いお札やお守りをすんごい勢いで焼いています。当日の持ち込みもできます(^^)
ちなみに、これが山焼きの火種になります。
・聖火行列
夕方ごろ、大とんどの火を若草山まで運びます。実際に運ぶのは仮装した役所の方のようですが、これに続いて「金峯山寺」「興福寺」「東大寺」「春日大社」が行列します。
神社の中でお寺の法螺貝の音がする状況、とっても不思議です。
うまく位置取りすれば、行列のすぐ横や後ろを付いていくことができますよ。
・野上神社祭典
若草山山麓にある神社にて、山焼きの無事を祈ります。
興味深いのは、宗教ごちゃまぜな祭典であること。東大寺・興福寺・金峯山寺も、春日大社に倣って二礼二拍一礼。その後はお寺の皆さまの読経。本当に平和な国、平和な時代に生きてるんだなぁと感謝。
・消防団出発式典
夕方ごろ山麓の特設ステージにて、約300名の地元消防団の方々が出発式を行います。消防団の方々はこの後山へ入り点火。そして山が焼け切るまで残り、火が残っていないか確認し下山します。
私はこういうのが大好きなのです!(*^^*)
最後の最後まで残っていると、帰ってきた消防団の解散式を見ることができます。消防署の偉い人がテントから出てきて、「御苦労だった!」とか「家に帰るまでが山焼きだ!」という有難いお言葉をかけています(笑)
春日の大とんど。裏側に消防車が待機しています。
聖火行列。ディズニーランドのパレードの最後尾のようです(笑)
消防団出発式典。寒い中みなさんご苦労様です!
遠方からお越しになる方へ、お伝えしたいこと
最寄り駅である近鉄奈良駅までは、大阪難波駅や京都駅から40分程度。電車の本数もそれほど少なくありません。
何度か「バスが混んでます!」とか「車が進みません!」とか申し上げましたが、ここは奈良なので、そこまで酷くないです(笑)。
また、花火などは迫力がありますが、全体的に落ち着いていて地味なイベントではあります。何度か会場で「大文字に焼くんじゃないの?期待してたのにガッカリ」という声を聞きました。すみません、大文字には焼きません。是非お盆にまたいらしてください。
奈良にはあまり華やかさがないですが、歴史が町に溶け込んでいます。信仰が今も生活の中に生きています。もしも「山焼き行ってみようかな~」と思っていただけたならば、少し早めに来て、ゆっくり奈良の空気を感じてもらえると嬉しいです。
お子様連れやお体の悪い方へ、お伝えしたいこと
前述していますが、公共交通機関を使い、かつ座席に座って山焼き会場まで移動したい場合は、「JR奈良駅からバスに乗りましょう!」です。近鉄奈良駅からだとほぼ座れません。
あと、花火や山焼きの時間はかなり気温が下がります。体調とよく相談してくださいね。
お子様に喜んでいただけそうな ①花火 ②鹿 ③広い原っぱ(鹿のフンに注意・・・) ④屋台 があります。ちっちゃい子は結構楽しいと思いますが、ある程度落ち着いたお子様などは退屈かもしれません(@_@。
花火の時間はかなり冷えますし、山焼きの炎を怖がる子もいるので、要注意です。
まとめ(●^^●)
厳かな祭礼と華やかな花火、炎の激しさ。様々な面白さのあるイベントです。
奈良独特の空気感を感じながら、穏やかな新春の訪れを味わいましょう♪♪
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